設備について

船に関する設備

半潜水型スパッド台船

再生可能エネルギーの中で最も大きな導入ポテンシャルを有する洋上風力発電の本格的な普及促進に向け、平成28年度環境省補助事業の一環で建造した半潜水型スパッド台船です。陸上で建造した浮体式洋上風力発電施設のハイブリッドスパー型浮体を、バラスト調整しながら多軸台車等で台船上に積込みし、沖合にて半潜水状態で浮体を浮上・進水できます。ケーソン等の重量構造物の進水も可能です。縦横どちらからでも積込みが可能で、約 5,000t までの重量物に対応できます。甲板上より 7.4m まで潜水可能で、前後に傾斜を付けた状態で潜水できます。

大型航洋台船艤装設備

DPS

DPS（Dynamic Positioning System）
自動船位保持装置。
変動する気象／海象下においても、高精度に船体の位置や方位角を保持することを可能としています。
また、海底ケーブル敷設工事等のため、設定したルート上を高精度で低速自動航行するルート保持機能も備え、より高い海洋工事遂行能力を実現しています。

ターンテーブル

海底ケーブルを敷設・巻き取りができる設備です。1リンクの直径が0.792mの全長460mで総重量47tものチェーン巻き取りにも活用された実績があります。

陸上設備

多軸台車

多軸台車は、多数の車軸を持つ平型の台車であり、必要に応じて複数を組み合わせて運用します。すべての車輪軸が360度旋回可能かつ高さ調整が可能で、前後左右に移動可能であるとともに車台を水平に保つことが可能となっています。

橋形クレーン

橋形クレーンは、地上に敷設した2本の走行レール上に設置された門形のクレーンです。巻上機で釣り上げた構造物は上辺（ガーダ）の幅内でスライドさせることもでき、走行レールの移動とあわせることで、効率的な施工を可能としております。

移動式屋根

移動式屋根は、地上に敷設した2本の走行レール上を移動する鋼製の屋根です。雨天時でも作業が可能になることや、両側の内壁に足場をつくることで効率的な作業を実現できます。弊社では、高さ・幅・奥行の異なる3タイプの移動式屋根を所有しております。

ターニングロール

ターニングロールは上に載せた大型円筒型加工物を回転させることで溶接・塗装などの作業（特に構造物の内部の作業）を行いやすくする設備です。また、これにあわせてターニングロール嵩上架台を用いることで、高さの調整も可能となっております。

その他

ブイ式波高計

GPSまたは加速度センサを用いて波高計測を行うブイ式波高計です。特許を取得しているアルゴリズムとカスタムメイドのGPSレシーバーを搭載しており、波高、周期、波向きを計測できます。
レンタル実績あり。